フィンランドの建築研修施設RATEKOの大阪視察ツアー報告

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    JUGEMテーマ:住宅

     

    フィンランドRATEKOの大阪建築現場ツアー、最後のトリは中瀬古工務店の中瀬古邸&モデルハウスです。

     

    私が設計させてもらい、昨年秋に着工し、いよいよ竣工間近です。

     

     

    現場は佳境の追い込みラッシュで、1つの住宅の現場に職人さんが15人ぐらい??溢れていました。

    そこにこちらが13人で押し掛けたものだから現場がギュウギュウになってしまいましたが、どの職人さんも熱心に作業されているのを見て、RATEKOの人はいたく感心されたようです。

     

     

     

    フィンランドではたくさん職人さんがいるとサボっている人や帰ってしまう人もいたりして(意外!)、みんなが一生懸命に手を動かしている現場を見ると、「日本の現場の人はすごいな〜」と思うそうです。

    デザイン先進国で教育先進国のフィンランドの意外な一面を垣間見た気もします。

     

    そして、初めて見る日本の木の家の新築現場も興味深かった様子。

    女性陣がキッチンに食いつくのは万国共通のよう。

     

     

     

     

    ここは棟梁の西川さんが初めて一から手刻みした現場で、OCTがいう「クラフトマンシップ」をここでも実践されていました。

    1件目なのにいきなり架構の組み方が難しい建て方になり(私の図面のせいですが(^^;;)西川さんは刻みや建て方の間はすごいストレスで熟睡できなかったそう…

     

    でも一番クライマックスの棟木と隅木がピターっと納まり、無事に棟が上がった時は今までにない達成感があったとのこと。

    しかも「大変だったけど、またこんな手刻みの仕事がしたい」と仰ってくれました。

     

    RATEKOの人たちも「いい仕事ができてよかったわね〜!」みたいなリアクションでしたが、私もホッとしました。

    大変な現場状況の中、おじゃまさせてくださった中瀬古さん・西川さんと職人さんのみなさん、ありがとうございました!

     

     

    1日を通じて、RATEKOにとってとても充実した視察になったと言ってくださいました。

     

    今度は私や今回のメンバーが逆にフィンランドの現場や住宅を訪ねにいきたいと、早くも妄想が広がっています。

    ご協力くださったみなさま、本当にありがとうございました。

     


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      現場に続いて木又さんの作業場へ。

      大阪にこんなに緑豊かなところがあるの?とビックリな美しい田舎の風景が広がります。

       

      OCTの卒業生でもある木又さんが、日本の伝統的な技術を次につなげる仕事をされている話を興味深く伺います。

       

       

      墨付けしている若い大工さんは、モクセイハウスの棟梁だった島岡さん!お久しぶりです!

       

      木又さんの兄弟子であり、中瀬古邸でもお世話になった徳島さんもおられました!

       

       

      木又工務店では大工さん全員が「大工技能士」を取得していて、熟練した人は1級を、若手は2級を持っています。

      ヨーロッパでいうところのマイスター制度になる「技能士」の資格ですが、日本ではまだまだ認知度が低く、「技能士」になっても報酬があがるということもなく、唯一「大工仕事への誇り」を示すだけになっているということ。

      ちゃんと技術のある大工のレベルを評価して、それがメリットとして腕のいい大工さんに還元されるシステムが必要だと思いました。

       

       

      フィンランドでも日本でも、腕がよく意識も高い職人さんと、全くそうではない職人さんとのレベルの差が激しいそうです。

      しかし腕のいい職人が社会的評価をちゃんと受けなければ、そこに憧れてあとに続く人材の育成にもつながらないわけで、優秀な職人さんの社会的地位の向上と、一方で、そこにいたらない職人さんへの教育の充実というのは共通の課題のようです。

       

      日本では企業に就職したホワイトカラーの人間ばかりが増え、今の日本政府の安易な考えで、足らない現場の職人さんを外国人の研修生などで簡単に補おうとするなど、まったく私は良い考えとは思いません。

       

      フィンランドの方たちから見ると、日本の職人さんは優秀で勤勉で意識が高く、尊敬に値するし、どうしたらそんな職人さんを育てられるのか知りたかったそうです。

       

      木又工務店のみなさま、快く現場と作業場に受け入れてくださりありがとうございました!

       

       


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        午後は木又工務店の現場と作業場の見学へ。

         

        現場は築170年の古民家リノベーションで、三澤文子さん設計のため私も詳細調査に参加させてもらった物件です。

         

         

         

        ここでは「パパキマタ」さんも案内に加わってくださり、「パパかわいー」とはまる人も続出。

        木又工務店のパンフレットをハマッコこと浜田綾さんが英訳してくれてました。さすがです!

         

        ハマッコは木又さんが工事してくれたモクセイハウスに遊びに来てくれたのがご縁で、木又工務店の設計スタッフをしてるのです(^^)

         

         

        木又さんの説明で、茅葺き民家の茅を下ろして2階を増築し、耐震性と断熱性を高めた工事の様子が詳しく分かりました。

         

        RATEKOの方は日本の建物自体が珍しく、木製建具の細かな細工や、新旧が入り混じった日本の造形を珍しそうに見学しておられました。

         

         

         

        通訳の香月さんがおられないところでフィンランドの方から話しかけられた木又さんは、グーグル翻訳で「日本語⇔フィンランド語」の通訳をやってのけます!

        あれはすごいな〜。

        私もアプリ入れておくんやった…。

         

        フィンランドの方の上手な英語の質問にカタコトで答えようとしていましたが、ちゃんと伝わったとは到底思えず、英語力のひどさが自分の今回の唯一の反省点として残っています。。。

         


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          OCTのあとはランチ!

          四条畷の「かつ辰」へ。

          フィンランドのヤンネさんが「トンカツ、タベタイデス」とのことでした。

           

           

          ここから木又さんとハマッコも合流。

          トンカツやエビフライはとっても好評で、みんなペロリ。

          「日本ではランチにこんな良いものを食べるんですか?」と聞かれました。

           

           

          お箸やお茶わんの使い方はとっても上手。

          初来日の人もいるのにビックリです。

          白ご飯や漬物もだいたいお好きそう。

          ミソスープは苦手な人もいたようです。

           

           

          喫煙者が減っていて、全員で15人中、2人しか喫煙者がいなくてちょっと最近は肩身が狭そう?というのは、日フィン共通のようです。

           

           

          フィンランドRATEKOの10人のうち、6人が女性、4人が男性と、建築の学校なのに女性の教員の方が多いのは驚きです。

          フィンランドでは「男性と女性に職種の違いはない」そうで、「建築現場も全業種ともに女性はいるし、現場作業員の17%は女性です」とのこと。

          日本では現場での女性はまだ数%じゃないかな?

          建築の勉強会に行っても、ほぼ全員おじさんということはザラです。

          まだまだ日本の女性進出は建築業では足らないですね。

           

           


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            4/26にフィンランドから、プロの技術者向け建築研修学校(RATEKO)の先生たちが視察に来られて、一日かけて大阪の建築学校と現場を案内させていただきました。

             

            ひょんなご縁で「視察できる学校と現場を紹介してほしい」と言われ、知りうる限りベストな視察ツアーを考えお連れしました。(通訳さんがいてくださったので気楽に!)

             

            まずは日ごろ各スクールでお世話になっている大阪工業技術専門学校(OCT)へ。

            Ms事務所の先輩である荒井先生にご相談し、OCTの皆さんが真摯に受け入れてくださいました。

             

            実習場を見学し、大工技能学科のいろんな取り組みの話を伺い、全学の留学生の受け入れ状況も伺いました。

             

             

             

            それから「リカレント生」向けの授業を見学。

            一度社会に出たあとに「ふたたび学びたい」と再度教育を受けることをリカレント教育というそうです。

            この日の授業はプレゼンテーションの授業。

            「伝える」ことを「プレゼントを贈る」ことと捉えて、どう伝えればよいかというのが、ひとりひとりに具体的に指導されています。

             

             

            この授業は吉井歳晴先生と3人の設計の先生が同時に指導をされていて、なんとも羨ましい贅沢な内容でした。

            OCTでは単なる建築の指導ではなく、学生のこれまでの経験や動機をみなで共有しながら、学生のキャリア設計や人間形成を一緒に考えていくという指導方針があるそうで、これに私も見学者も深く共感を覚えました。

             

            また、プレゼンも図面も、最初は手書きで進め、手書きができるようになってからパソコンでパワポやCADに移行していくという方針で、これにはRATEKOの人たちも深く賛同されていました。

            大工の授業も一緒で、手道具で刻みができるようになってから機械を使うように徹底されているようです。

            「自分の頭で考え、自らの手を動かす」ということができるようになってから、はじめて機械の力を借りるということ。

            荒井さんのいわれる「クラフトマンシップ」が十分に伝わる視察内容で、このことは4/26の一日を通して共通するテーマとなりました。

             

             

             

             

            2時間の視察ではとても足らない内容で、今後もOCTとRATEKOは交流を継続しようという話になったようで、今後につながってもらえれば嬉しいです。

            OCTのみなさま、視察を受け入れていただきありがとうございました!!

             

             


            冬場の結露や湿度やカビのお話

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              今日は結露や湿度やカビのお話です。

               

              皆さんは冬は加湿するべきと思いますか?

              除湿するべきと思いますか??

               

              答えは、、、ケースバイケースです。

               

              最近の傾向として、「冬は乾燥するから加湿するべき」という考えで、加湿する暖房や加湿器やスチームの美顔器などの効能がうたわれた商品のCMが多いんじゃないかな?と思います。

               

              そして、昔から日本では乾燥対策としてストーブの上にヤカンをかけて湯気をたてて暖を取るというイメージもあります。

               

              で、私もそう思っていました。加湿した方がいいのだと。

              部屋干しも加湿になって、風邪の対策にもなると。

               

              ところが、最近になって「冬にカビが生えた」っていう相談を受けることが多いのです。

              そして、我が家も4年前にリフォームした直後の冬に外壁側にカビが生えたのです!

              ショ、ショック。。。

              な、なんで??

               

               

              結論、これは過加湿なのです。そして換気不足。

               

              リフォーム前はサッシに隙間が多く、家の中はスースー隙間風が入っていました。

              そしてリフォームしてサッシに内窓を付け、隙間風は収まり、家の断熱性は格段に良くなり、窓の結露はピタッと無くなりました。

               

              ところが暮らし方は以前と変わりません。

              キッチンではヤカンでお湯を沸かし湯気を立てて、暖房はスチーム機能で加湿し、寒くなるから換気は最小限にして、おまけに室内で部屋干ししてました。

              すると、寝室の窓の横の壁のカーテンだまりのところにカビが、、、!

              カーテンと壁はしっとりしていました。

               

              リフォーム前と違って気密性が上がった我が家は、多すぎる部屋の水蒸気を外に排出することもできず、窓で結露として現れることもなく、窓よりもヒンヤリしていた壁で結露していたのです。

               

              ヒエ〜!!っと急いでカビ取り剤で壁のカビを取り、それからは暖房のスチーム機能をやめ、お湯はティファールで沸かし、極力換気扇を回しました。

              さらにキッチンと寝室の間の建具をきっちり閉めて、キッチンの湯気が寝室に入らないようにしました。

              カーテンは湿らないように日中は壁に引っ付かないようにもしました。

               

              すると、もうカビは生えてきません。

              カビの元になる湿気を抑えたので、そりゃそうですよね。

               

              我が家だけではありません。

              私の兄のマンションでも風邪予防に加湿機を使った冬にカビが発生しました。

              結局、加湿し過ぎてただけだったんです。

               

               

              対策は、まずは温湿度計を買いましょう。

              そして、一番湿気の出る部屋と、一番寒い部屋に置く。

               

              人に快適な湿度は40〜60%です。

              40%未満だと乾燥し過ぎでウィルスが活発になり風邪を引きやすくなりますし、60%を超えるとカビや腐朽菌が繁殖しやすくなります。

               

              この快適湿度に近づくように、湿度が高ければ除湿機やエアコンを使い、湿度が低ければ加湿機やスチーム機能を使うことになります。

              冬の風邪対策は、手洗い・うがいと、寝る時のマスク着用もなかなか良いです。

              肌の乾燥には保湿の化粧水などですかね(^^;;

               

              まずは、「冬は加湿すべし」という固定観念を捨て、室内湿度のチェックが第一歩です。

              冬の快適な空気環境を手に入れましょう!(^^)

               

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              コーポラティブハウス説明会に行ってきました!

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                今日はお友達の設計事務所、VANS主催のコーポラティブハウス
                説明会に出席させていただきました〜!
                VANSの所長・木村くんは、大学時代の同級生なのですが、その説明会に、私の小学校の同級生のOちゃんと一緒に行ってきました。
                フェイスブックで再会したOちゃんのおうちを考えていく、一つの道がコー
                ポラティブハウスへの参加です。

                小さい家でいいから大阪市内の都市生活希望で、かつ費用を抑えて自由設計&自然素材の家づくりを目指すOちゃんの場合、

                ゞ江土地を探し、9坪ハウスぐらいの極小住宅を建築する。
                中古マンションを購入し、木の家リノベーションをする。
                コーポラティブハウス建設に参加し、Oちゃんの住戸を自由に設計する。

                などさまざまな案が考えられます。

                今日はまずそのうちのへのアプローチ。
                コーポラティブハウスとは、、、!?



                一般的な集合住宅は建物ができあがってから入居者を募集するのですが、
                コーポラティブハウスの場合、逆に先に入居者を集め、その話し合いによって一緒に集合住宅を造っていくわけです。

                実は、私の大学時代の卒業研究テーマは、「コーポラティブハウスのコミュニティ形成について」というお題でした。
                もともと、住まい方や住まい手主体の家づくりというものに興味があったんですよね〜〜。


                都心部のコーポラティブハウスは、土地価格が高いために、
                鉄筋コンクリート造の中高層マンションになるケースがほとんどです。
                しかし、住棟全体は住民主体で話し合いで合意形成し、
                住戸は個別に自由に設計していけるために、
                その自由さ、ユニークさは、一般のマンションとは大きく異なります。
                「自分のおうちはまるで木のおうち!」みたいなデザインもできるわけです。

                また、計画段階から住民同士も知り合いになれるので、
                都市特有の、「近所に誰が住んでいるのかわからない。。。」という
                近所づきあいの希薄さはなくなります。
                ただ、人付き合いが嫌い、なーんて人は不向きな建て方かもしれませんね。


                さて、Oちゃんのおうちが´↓のどの方向へ進んでいくのか、
                はたまた新たない出現する
                のかは、これからのお楽しみ。
                私もOちゃんの気持ちを見守りつつ、いろんな引出しを引っ張りだせるよう準備体操をしております。
                なんだかおもしろいことが始まる予感、、ワクワクします。


                それにしても、説明してくれたVANSの所長・木村よっちゃんの
                フレンドリーさと頼もしさに、
                「よっちゃんも立派にならはって〜〜。」と目頭を熱くしたしだいです。
                木村センセイ、小島さん、どうもありがとうございました!

                もしもコーポラにするなら、住棟はVANSが設計してくれた中に、
                私がOちゃんの住戸を設計させてもらうということになります。
                初めてのコラボになるのか否か?


                違う時代の2人の同級生と同席し、なかなか楽しい経験になりました!

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